出戻り　辺境ホビーライフ

カナダ東部ニューブランズウィック州モンクトンで４日、男が銃を発砲し警察官３人が死亡した。別の警察官２人もケガをした。ロイター通信によると、カナダの警察は６日、逃走していたジャスティン・ボアーク容疑者（２４）をモンクトンで逮捕した。

　現地警察のツイッターには、迷彩服姿のボアーク容疑者がライフル銃を抱えて住宅街を歩く写真が掲載されている。無造作に伸びた髪をヘアバンドで押さえた姿は、米ヒット映画「ランボー」シリーズでシルベスター・スタローン（６７）が演じた元兵士のよう。「ランボー殺人鬼」の見出しで報道するメディアもあった。

　ある住民は「窓を開けたら、迷彩服の男が銃と弓を持って、ウチの裏庭を歩いていた」と顔をひきつらせた。クロスボウとナイフを携行していたとの情報もある。

　現地メディアによると、最初に銃声が響いたのは、現地時間４日午後８時ごろ。その約２時間後に複数の銃声が聞かれており、この間に警官が撃たれたとみられる。

　周辺は緑の豊かな住宅街。木々の間をすり抜けて逃げる容疑者を警察が捜す「ランボー」さながらの場面が展開。警察はボアーク容疑者を３度ほど確認しながら、取り逃がしたという。

　ボアーク容疑者は事件発生から丸１日以上が過ぎた６日午前０時半ごろ、逮捕された。動機は分かっていない。近くの住民は「内気な印象。銃を集め、熱心に鳥やシカを狩っていた」と話した。ボアーク容疑者の「フェイスブック」には銃を持った写真などが多く投稿されていた。モンクトンは人口約７万人の静かな町。今年に入って初めての殺人事件だという。（スポニチアネックス：２０１４年６月７日）